熱海といえば「お宮の松」である。
尾崎紅葉の話をすると、「それは何ですか?」という反応も少なくない。
ここは俗にいう東海岸町通りである。
かつては海沿いにホテルが立ち並び、上り車線は二車線あった。
私が熱海駅前に通勤していた頃には、大型観光バスが一車線を埋め尽くし、
まるでバスの展示会のように数百メートル連なっている光景も珍しくなかった。
しかし時代の移り変わりとともに、そのホテル群はマンションや新しいホテルへと姿を変えてきている。
現在も、熱海の各所で建物の解体工事が進んでいる。
面白いのは、その背後に建つマンションである。
これまではホテル等が視界を遮っていたため海が見えにくかったが、解体によって今は見事な眺望が広がっている。
もちろん数年後には新たな建物が建つ可能性が高く、この景色がずっと続くとは限らない。
新しい建物が完成すれば、この場所もまた熱海の新たな景観の一部となっていくのだろう。
それでも、しばらくの間は熱海の海を存分に楽しめることだろう。
不動産の世界では「計画」と「実現」は必ずしも同じではない
計画があるからといって必ず建つわけではなく、
実際に工事が始まるまでは海が見えるというのが現実なのである。
街は変わり続ける。その変化こそが「熱海」という街の魅力なのかもしれない。
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