
リゾートマンションに住む方が増えてきた。
ホテルと見間違えるような建物もあるリゾートマンション。
こうした場所に定住される方が増えてくると、さまざまな摩擦も生まれてくる。
それもまた、人間らしさなのかもしれない。
もともとの所有者様と、新たに購入された方。
その間には、生活スタイルや価値観の違いがある。
時代とともに、リゾートマンションの姿も変わっていく。
「非日常を楽しむ場所」から、「日常を暮らす場所」へ。
求められるものも少しずつ変化していった。
今でこそ、定住組とリゾート組はある程度融合されたように感じるが、
以前はその違いが、管理やルール、生活音など様々な場面で表れていた。
節電を意識しながら暮らす方もいれば、非日常のリゾート感を求める方もいる。
同じ屋根の下でありながら、求める暮らしは大きく異なっていたのである。
定住者がリゾート利用者を“見慣れない顔”を見るような目で眺めたり、
古くから所有しているファーストオーナーが、新たな入居者に嫌味を口にしたり――。
今思えば、どこかぎくしゃくした空気が流れていた時期もあった。
ただ、それも時代の変化の中で生まれたものなのだろう。
リゾートマンションという空間が、「休暇を過ごす場所」だけではなく、
「生活の場」としての役割を持ち始めたことで、価値観の違いが表面化していったのである。
私は常に、古くからのオーナー様には
「時代は変わってきています。新しい方々を受け入れていきましょう」とお話ししてきた。
そして、新たに入居された方々には、
「リゾートマンションに住まわせていただくという気持ちも大切ですよ」と伝えていた。
どちらが正しい、間違っているという話ではない。
長い歴史の中で守られてきた空気感もあれば、新しい時代の暮らし方もある。
その間に立ちながら、少しでも穏やかに共存できるよう、私は言葉を選び、双方に寄り添いながら接していたのである。
15年ほど前でしょうか。
定住者が増えてきたことにより、管理組合の在り方も大きく変わってきたように思います。
それまでの「管理会社主導」の管理から、区分所有者である管理組合が主体となる運営へ――。
本来であれば健全な流れなのですが、
ちょうどその頃、長年積み重なっていた様々な“膿”が表に出てきた時期でもありました。
修繕積立金の問題。
形骸化していた理事会。
曖昧なルール。
そして、「誰かがやってくれるだろう」という空気感。
リゾート利用中心だった時代には見過ごされていた問題が、
実際に暮らす人が増えたことで、現実の課題として浮かび上がってきたのである。
しかし、それは決して悪いことばかりではなかった。
人が暮らし、真剣に生活を営むようになったからこそ、
建物の未来について本気で考える時代に入ったとも言える。
リゾートマンションは、“遊びに来る場所”から、
“人生を過ごす場所”へと変わり始めていたのである。
リゾートマンションの姿は、時代とともに少しずつ変わっていった。
そしてその変化は、建物だけではなく、人の価値観や関係性までも変えていったのである。
今日はここまでにしよう。
また次回、現場で見てきた“リゾートマンションの変化”について書いてみようと思う。
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