
リゾートマンションの再生に挑んだ勇士たち
正義感、使命感、責任感の強い方々は、いつの時代にもおられる。
リゾートマンション管理組合の理事長に任命され、あるいは自ら立候補し、マンション再生のために奔走する方々とも数多く出会ってきた。
以前にも触れたが、不良債権化された物件でも、一棟まるごと塩漬け状態であれば、事業母体側の問題として整理しやすい。
しかし厄介なのは、マンションの一部(共有部分)だけが管理下に置かれているケースであり、こちらは一筋縄ではいかなかった。
業界では、「あそこは売れないね」と言われ、いわゆる札付きの物件は、すでにある程度リスト化されていた。
当時はまだ電子化前。法務局へ足を運び、謄本を取得し、乙区を確認する。そこには「どんだけ〜」と思わず口にしたくなるほどの抵当権が並び、追うだけでも一苦労であった。
そして、よく目にした名前――ケイマン諸島。
南国のリゾート地のような響きとは裏腹に、そこに記されているのは金融の現実だった。
競売もまだ電子化される前で、公示が出ると裁判所へ向かい、事件簿ファイルとにらめっこすることもあった。
管理費滞納額、数百万円---- 落札されない案件は特別売却へ回される。
「あー、これずっと出ているね……あそこの物件だ」 そんな言葉が、業界内で静かに交わされていた。
気のせいか、裁判所に来られる方々は、どこか厳しい顔つきをしている人が多かった。
今、思うと理事長職を担った方々も、私が不動産屋だからそう見えたのかもしれないが、どこか普通の人とは違う眼光をしていた。
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