リゾートマンション管理の今昔

私がこの業界に足を踏み入れたのは、バブル崩壊後の1996年です。
当時のリゾートマンションは、不良債権化している物件も少なくなく、中には一棟まるごと“塩漬け”のような状態になっているものもありました。

分譲時の価格は2億、1億。 価格表にはゼロがいくつ並んでいるのか、思わず数えてしまうような金額です(当時はほぼ万円表示でしたが…)。

熱海はもちろん、伊豆全域、箱根、山中湖、河口湖―― 各地を走り回った記憶が、今でも鮮明によみがえります。

当時の利用用途は、ほぼ純粋な“リゾート利用”、もしくは長期滞在が中心でした。 平日はほとんど人の気配がなく、夜になると共用部分の明かりだけがぽつんと灯る。そんな光景も珍しくありませんでした。

また時代背景もあり、オーナー様がマンションを訪れる際には、ご挨拶代わりに管理人さんへ手土産を持参する――そんな文化も自然と根付いていました。

リゾートマンションに活気が出るのは、ゴールデンウィークや夏休み・お正月といった長期休暇の時期だけ。

そのタイミングで、オーナー様やご家族が利用される程度です。

そのため当時は、「定年後はリゾートマンションの管理人をやりたい」という声も、今よりずっと多く聞かれた時代でした。

 

つづく

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