リゾート地の不動産屋

先日、ポータルサイトの担当者と話をしていた時のことです。 担当者から、 「観光地、つまりリゾート地の不動産は特殊ですね。」 という話がありました。 私は熱海・伊豆のリゾート不動産しか歩んできていませんので、 「何が違うのですか?」 と尋ねました。 すると担当者は、 「他のエリアは、そもそも物件がなかなか上がってこないんですよ。」 と話してくれました。 「物件が上がりにくい」というのは、価格が上がらないという意味ではなく、売却物件として市場に出てこないという意味です。 言われてみれば、リゾート不動産は少し違います。 利用する機会が少なくなったり、ライフスタイルが変わったりした時に、「そろそろ次の方へ」という流れで売却されることが少なくありません。 そして、その住まいは次のオーナーへ、さらにその次のオーナーへと受け継がれていきます。 この仕事を長く続けていると、一つのマンションを見ただけで、 「あの時の○○さんがお持ちだった部屋だな。」 と思い出すこともあります。 歴代のオーナー様のお顔が浮かび、その物件が歩んできた時間まで感じられるのです。 リゾートマンションは、単なる不動産ではありません。 そこには、ご家族で過ごした休日、温泉でくつろいだ時間、海を眺めながら迎えた朝など、それぞれの思い出が積み重なっています。 だからこそ、私たちは「物件」を仲介するだけではなく、その思い出や歴史も次のオーナー様へ橋渡ししているのだと思っています。 熱海・伊豆というリゾート地だからこそ味わえる、不動産仲介の魅力なのかもしれません。 そんなことを、梅雨明けを待つ6月の終わりにふと思いました。

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