駐車場問題の変化と現場の実感
都心部ではマンションの駐車場利用率が低下していると言われる一方で、我々が取り扱う伊豆・熱海・伊東エリアでは、逆に「駐車場が足りない」という現象が強くなっている。
その背景には、自動車の大型化やミニバン・SUVの普及がある。従来の機械式駐車場では対応できない車両も増えている。
さらに大きいのが、リゾートマンションの設計思想である。
これらはもともと「別荘利用」を前提に建てられており、総戸数に対して駐車場が1/3程度という物件も珍しくない。
そのため現在のような常住化が進んだ状況では、明らかに構造的な不足が生じているのである。
30年前の現場と融資の壁
若い頃、熱海のリゾートマンションで住宅金融公庫を利用したいという相談があった。
しかし当時から、リゾートマンションは融資審査が通りにくいことは知られていたものの、その理由は明確に理解していなかった。
明確に整理できていなかったのは、自分だけだったのかもしれない。まだひよっこだったのでね。
融資には適合証明が必要であり、設計士へ依頼する必要があった。
設計士は慎重ながらも動いてくれた。
「必要書類を揃えてくれるならやってみましょう」
私は管理組合・管理会社へ確認を取り、書類を一つずつ揃え、設計事務所へ持ち込んだ。
「ここまでやる不動産屋は初めてだよ」
と言われ、プロジェクトは動き出した。
途中では「
「構造的には問題ないね」
「これ通るんじゃないか?」
そんな言葉もあった。
構造的には問題ない」と前向きな話も出ていた
しかし後日、電話が鳴る。
「だめだー」
理由はただ一つ。
駐車場の台数不足だった。
書類でも構造でもなく、“台数”。
あれから30年、その問題は今も形を変えて続いている。
つづく

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